2013年1月11日金曜日

日中が尖閣諸島を巡って軍事衝突する可能性は、10日から新たな段階に突入した




●ANNニュース


 中国の戦闘機が動き出したことによって、明らかに日中の尖閣問題は新たな段階に突入した。

 偶発的な行き違いにより、日中戦争が勃発する可能性が大きくなってきた。


サーチナニュース 2013/01/11(金) 14:26
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0111&f=politics_0111_007.shtml

わが国の尖閣への軍用機派遣、軍事衝突の可能性高まる=中国

  中国網日本語版(チャイナネット)によれば、中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は11日に社説を掲載し、
 「釣魚島(尖閣諸島の中国側呼称)への軍用機派遣はわが国の主流の民意を反映するものだ」
と論じた。以下は同社説より。

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  日本メディアによると、中国の戦闘機を含む10数機の軍用機が10日、尖閣諸島に向かい、自衛隊は戦闘機を緊急発進させ対応した。
 尖閣諸島の空域で日中両国の軍用機が初めて対峙(たいじ)し、互いに示威活動を行った。
 尖閣諸島情勢のみならず、東アジアが深刻な不確定性に直面している。

  日本は、外部の反復的な挑発に対する中国の戦略を見誤り、中国の尖閣諸島の主権を守る意志を過小評価していた。
 日本の政治家らは1年前であれば、中国の戦闘機が対抗に加わろうとは思いもしなかっただろう。

  日本人の一部は、中国は戦略的チャンスの時期を維持するため、無制限に自制すると信じているが、中国の軍用機は10日、彼らの観点を裏切ったことになる。

  中国の軍用機はどのような合図を送ったのだろうか。
 自衛隊の戦闘機が尖閣諸島に何度も向かっているが、中国の軍用機も日本側と同じ意図を持っている。
 尖閣諸島に今後どのような危険が生じるかは、日本による中国の軍用機の妨害が見せかけに過ぎないものであるのか、それとも本当に中国の軍用機と対抗しようとしているのかにかかっている。
 日本人が後者を選択した場合、それは日中の軍事衝突を選択したことを意味する。

  中国社会全体が、日本に対する口頭のみの抗議に飽き飽きしている。
 中国人は国家が実際の行動で権利を守り、日本の気勢をそぐことを強く願っている。
 わが軍用機が尖閣諸島に向かったが、これは中国政府が主流の民意に応じ講じた措置なのだ。

 日中が尖閣諸島を巡って軍事衝突する可能性は、10日から新たな段階に突入した。
 中国の戦闘機が出動した以上、われわれは情勢の悪化に向けて全面的に準備しなければならない。

  日中が長期的な競争関係、さらに敵対関係になる可能性もある。
 日本は、米国の中国包囲の忠実な先鋒(せんぽう)になるだろう。
 日中が局地的に開戦する可能性もあり、米国はその時期を待って表舞台に姿を現すだろう。
 中国は1歩目を踏み出したのだから、2歩目・3歩目の時に尻込みしてはならない。

  中国の社会全体は、この危険な駆け引きに対していくつかの共通認識を持ち、いかなる時にも決心に揺らぎが生じないようにする必要がある。
 まず、日本からのいかなる挑発に対しても断固として反撃する。

  中国は先制攻撃を仕掛けないが、中国の軍事報復はためらいなく実行されなければならない。
 次に、戦争の規模を積極的に拡大しないが、
 戦争のエスカレートを恐れてはならない。
 それから、われわれの戦略目標に制限を設けるべきだ。
 つまり日本に対して中国の尖閣諸島政策を受け入れさせれば良しとし
 日本に「過去の借り」を返すべきではない。

  中国は極端な挑発行為を受けた場合、いかなる相手との軍事的な対抗をも辞すべきではない。
 しかしわれわれは同時に冷静になり、歴史的な復讐(ふくしゅう)という激しい感情に束縛されてはならない。
 軍事的な対抗の最終目的は、相手側の中国に対するさまざまな野心を打ち砕き、中国の平和的発展の戦略環境を保護し、再構築することである。



朝日新聞 2013年1月11日11時53分
http://www.asahi.com/national/update/0111/TKY201301110081.html

自衛隊機、尖閣に緊急発進 中国機が防空識別圏に侵入

 中国空軍の戦闘機を含む複数の航空機が10日、沖縄県の尖閣諸島の北方で領空の外側に設定した防空識別圏に入って飛行し、自衛隊の戦闘機が緊急発進していたことがわかった。
 小野寺五典防衛相は11日の記者会見で、今回の緊急発進について
 「一瞬の隙もなくしっかりと警戒を行う。特異な事例として公表するものではない」
と語った。

 防空識別圏は、東シナ海の日中中間線を越えた空域まで張り出している。
 尖閣諸島周辺では、昨年12月13日に中国国家海洋局のプロペラ機が初めて領空を侵犯し、その後も防空識別圏への飛来を繰り返している。



サーチナニュース  2013/01/11(金) 10:10
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0111&f=politics_0111_004.shtml

中国戦闘機が日本の防空識別圏に侵入、新華社「言いがかりだ」

  中国の複数の戦闘機などが10日午前、尖閣諸島北方の日本の防空識別圏に進入した件で、新華社は日本の報道を
 「あおりたてている」、
 「言いがかりだ」
などと非難した。

  中国メディアは中国の戦闘機の日本の防空識別圏進入について、日本の報道を引用しつつ
 「中国のJ-7、J-10戦闘機が十数機、日本のいわゆる “防空識別圏”に進入した」、
 「日本の航空自衛隊のF-15戦闘機が緊急発進して阻止した。ただし空中での摩擦は発生しなかった」、
 「防衛省は、(防衛識別圏に進入した)戦闘機がどこから飛んできたかについては説明していない」
などと紹介した。

  防空識別圏については、
 「防空の必要のために一方的に設けるもの」
などと紹介した。

  日本の報道について、
 「誇張により情勢を緊迫させ、わざわざ危機をあおり高めている」
と批判。
 日本の防衛識別圏については
 「そもそも法的な根拠がなく、国際法に違反している。
 釣魚島(尖閣諸島の中国側通称)は中国の領土であり、日本が釣魚島の主権を有すると認める国はない。
 米国も釣魚島は日本の固有の領土とは認めていない」
と論じた。

  新華社は
 「中国軍機の東シナ海における飛行について、日本は現実に適応すべきだ。
 大げさに騒ぎたて、わざと言いがかりをつけることはすべきでない」
と論評した。

  軍事専門家の張召忠氏は中国中央電視台(中国中央テレビ、CCTV)の取材に応じて
 「日本が現在行っている行為は、すべて『探り』だ。
 われわれはまず幻想を捨て去り、闘争の準備をすべきだ」
と述べた。




【中国の外交文書:“尖閣は琉球の一部”】


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