●香港政府のトップ辞任などを求めるデモで旧英国植民地時代の旗を掲げる人々(1日夜、香港中心部)
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日本経済新聞 2013/1/2 12:02
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0200E_S3A100C1000000/
香港で大規模な反政府デモ 主催者発表で13万人
【香港=川瀬憲司】香港の中心部で1日、大規模な反政府デモが開かれた。
昨年7月に香港政府のトップに就任したばかりの梁振英(C・Y・リョン)行政長官の辞任に加え、行政長官と立法会(議会)を普通選挙で選ぶことなどを求めた。
主催した民間団体の民間人権陣線(民陣)によると約13万人が参加した。
参加者を少なめに見積もる傾向があるとされる警察発表では「2万6000人」だった。
香港の梁長官は昨年3月の行政長官選挙の期間中、対立候補の唐英年(ヘンリー・タン)氏の自宅の違法建築問題を有力な攻撃材料とし、形勢不利を覆し逆転で当選した。
しかし、当選が決まった直後、自らも長期にわたって違法建築を隠していたことが発覚。
「ウソをついて当選した」
との受け止め方が広がり、民主派を中心に辞任を求める声が強まっている。
民陣以外にも、急進民主派政党の人民力量なども同日、反政府デモを実施。
「我々は香港人、中国人ではない」を名乗る反中団体のメンバー約 100人は、中国政府の香港代表部にあたる中国駐香港特別行政区連絡弁公室(中連弁)の前に集まり、香港に高度な自治を認めた「一国二制度」に反する中国政府の香港の内政への干渉に抗議。
旧英国植民地時代の香港の旗を掲げるとともに、中国の国旗を燃やすパフォーマンスなどを行った。
一方、梁長官を支持する勢力も同日、「親政府」デモを行った。
主催者によると6万人以上、警察発表では8千人が参加したという。
もっとも、2日付の香港の有力紙、信報や明報などは「親政府」デモの主催者が、デモ参加者への報酬として現金を配っていたと伝えている。
元日に香港で大規模なデモが開かれるのは2010年以来3年ぶり。
当時は中国の民主活動家、劉暁波氏の釈放を求めたデモで、主催者発表で約3万人が街頭に繰り出した。
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