2013年1月3日木曜日
中ア冷戦の安定化へ:中国のキバを日本に向けて
●31日、環球時報は、習近平(シー・ジンピン)総書記が繰り返し唱える「中国の復興」と「最も偉大な中国の夢」とのスローガンは国民の支持を得るかもしれないが、アジアの周辺諸国との摩擦を助長する可能性があると指摘した。写真は2013年元日の天安門広場。
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年1月3日 8時40分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=68071&type=0
「中国の復興」は和平の夢か、隣国の悪夢か
=答えは年内に出る!―中国メディア
2012年12月31日、環球時報(電子版)は、
「中国の復興は和平の夢か、隣人の悪夢か」
と題する記事を掲載し、習近平(シー・ジンピン)総書記が繰り返し唱える「中国の復興」と
「最も偉大な中国の夢」とのスローガンは
国民の支持を得るかもしれないが、
アジアの周辺諸国との摩擦を助長する可能性がある
と指摘した。
以下はその概要。
習総書記は腐敗撲滅、官僚主義の撤廃を打ち出すと同時に、
「中華民族の偉大なる復興」と
「最も偉大な中国の夢」
を追求すべく民衆を鼓舞している。
しかし、海外からみれば
「中国の夢とは正確にどんな意味なのか」
と疑問がわいてくる。
この種の言い方は象徴的な意味合いが強く、具体性に乏しい。
中国の新指導部が国民の信任を得たとしても、世界が「中国の夢」に抱く懸念を取り除くことはできないだろう。
中国における民族主義の高まりは、日本などとの領土問題での対立を激化させ、米国の目をアジア地域に向けることになった。
国際的な緊張はさらに高まる可能性があるが、いずれにせよ中国の復興が和平の夢なのか、隣人の悪夢なのか、答えは年内に出るだろう。
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「答えは年内に出る」ほど、やわなものではない。
悪夢となることは事実だが、それは中国の気分高揚でもある。
中国が民族主義を鼓舞すればそれは当然、周辺諸国とぶつかってくる。
中ア冷戦は習近平の10年時代を通じて定常化するだろう。
周辺諸国はそれに如何に耐えていくかである。
中国のキバが日本に向いている限り、周辺諸国の安全は守られる。
日本は中国の目を常に向けさせるように仕向けないといけない。
でないと、中ア冷戦が中ア熱戦に変わってしまう。
日本が中国とバランスよく対峙することで、中アの冷戦が安定化する。
日本はその責務を負っている。
中国に対峙できる国は日本しかない。
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年1月3日 13時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=68072&type=0
「中国はアメとムチで隣国を挑発」、米シンクタンクが領土問題で予測―中国メディア
2012年12月31日、環球時報(電子版)によると、米シンクタンクの米戦略国際問題研究所(CSIS)高級顧問のボニー・グレイサー氏はこのほど発表した研究報告で、 尖閣諸島(中国名・釣魚島)など周辺海域での主権問題で、中国は強硬姿勢を継続して他国の挑発に強烈に反応し、新たな情勢を形成する狙いがあると指摘した。
中国が主権問題で強硬姿勢を貫く根拠として、同氏は以下の5点を挙げた。
(1).インターネット上などの国内世論が、領土防衛を強く求める声を無視できなくなった。
(2).他国が“先に手を出す”を打つのを待ち、領有権問題の平和解決を目指す「南シナ海行動宣言」違反だと批判。
逆に自国の領土を主張する意図がある。
(3).他国の挑戦を中国は領土主張の機会として利用する。
尖閣問題では日本が先に何らかの行動に出るのを待っている。
(4).大型巡視船の投入など監視能力が向上している
(5)中国はアメとムチを使い分け、隣国を“教え諭す”だろう。
摩擦と緊張をある程度我慢した上で、経済的な手段で脅しにかかる。
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