2012年12月28日金曜日

いつものようにロシアのメッセージ:ロシア偵察機が日本領空に再接近

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 ロシアの動きは実に面白い。
 例えば、先日のジェノベージェフ首相の北方領土訪問などは、日本の首相も尖閣諸島へ行ってみろ、と言ったアピールをしている。
 今回のロシア機の侵犯は、日本の自衛隊に対してスクランブルの予行演習をやらせている。
 ロシアは中国の動きに最も敏感である。
 なにしろ、最も長い地続きの国境線をもっている。
 拡大を続ける中国の軍事力に対してもっとも危惧感をもっているのはロシア。
 よって、ロシアとしては、中国の拡大の一部を日本が抑えてくれることが、もっとも希望するところ。
 とはいえ反米連合の中ロなので具合的に親日は表明しない。
 ただ、中国の動きを先取りして、前もって日本に対応を示唆する行動をとることでメッセージを贈ってきている。
 マスコミはそこを読まずして記事を書いているが、それが中国にもロシアにも無難な利をもたらしている。
 そして日本は、もっとも有効なメッセージとしてそれを受け取っている。
 ロシアはヤリ手の「外交大国」である。
 ちっとやそっとでは手の内はわからないように振る舞っている。
 表面と内心が違うのがロシアの外交基本でもある。


サーチナニュース 2012/12/28(金) 18:02
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1228&f=politics_1228_014.shtml

ロシア偵察機が日本領空に再接近 偵察設備のテスト目的か

  防衛省・統合幕僚監部は27日、ロシア空軍の電子偵察機「IL20」が同日、極東地域を離陸後に日本海側の日本領空に沿って南下したと発表した。
 日本は戦闘機を緊急出動して応対し、IL20は朝鮮半島方向に向きを変えて飛び去ったという。
 中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

  12月17日にも、ロシアの最新鋭哨戒機「TU-214R」が日本の領空に接近している。
 ロシア軍の航空機が日本海側の領空に進入することを想定し、航空自衛隊は戦闘機を緊急出動して追跡した。

  また、日本側が撮影したTU-214Rの写真から、シリアルナンバーは「RA-64511」で、2012年5月に初飛行したロシア空軍の原型機であることがわかる。
 TU-214Rの今回の飛行目的は偵察設備のテストだと見られている。




サーチナニュース 2012/12/19(水) 10:29
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1219&f=politics_1219_005.shtml

ロシアの最新鋭偵察機が日本領空に接近、偵察設備のテストか

  防衛省統合幕僚監部が17日に発表した情報によると、ロシア空軍の最新鋭偵察機TU―214R1機がロシア極東地域から離陸後、日本海側の日本領空に接近し、南下した。
 その後、能登半島近くの空域で方向を変え、朝鮮半島方向に向かった。
 中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

  航空自衛隊は戦闘機を緊急発進したが、航空自衛隊が撮影した写真からTU―214R偵察機の通し番号はRA―64511で、2012年5月に初飛行したプロトタイプ機であることがわかった。
 今回の飛行は、偵察設備のテストが目的だと見られている。




サーチナニュース 2012/12/21(金) 16:24
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1221&f=politics_1221_013.shtml

ロシア軍用機が日本領空に接近も日本に対策なし=中国報道

  ロシア空軍のTU―214R偵察機は18日にロシアの極東地域を離陸すると、北方四島の上空を通過し、本州の東北部周辺を飛行した。
 同偵察機は17日にも、日本の領空付近を飛行していた。
 中国網日本語版(チャイナネット)は21日、ロシアの軍用機が日本の領空付近に接近しても日本には対策がないと論じた。以下は同記事より。

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  近年、ロシアの航空機が日本の防空識別圏に接近することが時おり発生するが、日本は効果的な対策を講じていない。
 中国軍事科学院研究員の杜文龍大佐は、
 「日ロ双方の軍事装備の状況を比較すると、ロシアの空中能力、特に遠距離偵察の装備の能力は優位であるが、日本は遠距離飛行の航空目標物に対して効果的な対策を持たない」
と分析した。

  ロシアの偵察機、戦略爆撃機、IL―38、TU―213Rなどの偵察機は、遠洋訓練・遠距離訓練の需要から、日本の領空付近を通過することがある。
 このような措置は、ロシアが訓練を強化し、訓練による効果を高めるための重要な手段でもある。

  ロシアは実際には日本の領空に侵入していない。
 またロシアの訓練活動および偵察活動は、国際法に完全に合致する。
 この面から分析すると、日本は目標物を遮り妨害しようと思っても、ロシアの偵察飛行を阻止する法的根拠を持たない。
 杜氏は、
 「日本側には考えがあったとしても、それを実行に移す方法がない」
と指摘した。

 ロシアが今回の偵察任務に用いた最新鋭のTU―214R偵察機は、TU―214輸送機の改良型だ。
 Rは偵察を意味し、電子信号や無線電信号をキャッチするため用いる。
 杜氏は、
 「外観を見ると、TU―214Rにはさまざまなアンテナが取り付けられている。
 特に機体の前部側面と腹下には、さまざまな形のアンテナが取り付けられている」
と語った。

  TU―214Rの航続距離は長く、かつ機体の体積・空間が広いため、多くの電子偵察機器を搭載できる。
 機内に搭載された設備の機能、偵察の効果・範囲・強度が強化されており、無線電信号をキャッチ・分析・判断する能力が高い。
 TU―214Rはロシア航空工業の航空電子設備の最高水準を示している。
 またロシアは同空域のルートや気候を熟知しており、日本側に補足される可能性が低い。

  杜氏は、
 「ロシアの軍用機が頻繁(ひんぱん)に日本の領空付近で偵察活動を展開しているが、双方が交戦する可能性は低い」
と指摘した。
 杜氏は、
 「ロシアの偵察機、戦闘機、爆撃機、早期警戒管制機が日本の領空付近を飛行することが頻繁に発生しているが、実際に日本の領空に侵入したことはない。
 ゆえに日本はいわゆる戦闘行為に出るための正当な理由を持たない」
と分析した。

  またロシアの空中能力、戦略攻撃能力、遠距離攻撃能力などが圧倒的な優位を占めるため、日本側が攻撃を行い生じる軍事衝突は、日本が自ら負担できない深刻な結果をもたらすだろう。


 つまり、ロシアは日本に
 「中国の航空機の侵入に気をつけろ」
というシグナルを送っているのである。
 そして、「ロシアj機の侵入」という口実でもいいから、充分は対抗策を練ろ、と圧力をかけている、というわけである。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/12/29 10:08
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/12/29/2012122900329.html

中国国防省、尖閣への戦闘機派遣示唆

 中国が日本と領有権を争う尖閣諸島(中国名・釣魚島)に戦闘機を投入する可能性を示唆した。

 中国国防省の楊宇軍報道官は27日の記者会見で、非武装の中国機が釣魚島をパトロールした際、日本はF15戦闘機を緊急発進させたことに関連し、
 「中国軍は日本軍の戦闘機の動向を緊密に監視するなど高度の警戒態勢を維持している。
 中国軍は海洋監視部門などと力を合わせ、主権と海洋権益を守る使命を断固として果たす」
と述べた。
 発言は日本が中国のパトロール機(プロペラ機)に戦闘機で対処し続けた場合、中国軍も戦闘機を投入することも辞さない姿勢を示唆したものだ。

 楊報道官はまた、
 「中国軍は管轄範囲内で正常なパトロール活動を行なっており、今後も展開していく」
と述べた。
 日本は現在、中国との紛争を口実に「再武装」の動きを本格化させている。

 中国は東シナ海で日米の監視網に対抗するため、早期警戒機部隊を拡充したもようだ。
 台湾の中央通信は28日、中国の衛星テレビ局「深セン衛視」などを引用し、中国軍が今年、東シナ海を偵察する空軍第26師団の早期警戒機部隊を3個特殊任務機旅団に拡大再編したと伝えた。
 第26師団は早期警戒機と電子情報偵察機が所属する「特殊任務師団」で、11種類の最新の警戒機を保有しているとされる。

 一方、中国共産党機関紙、人民日報が同日発表した今年の10大ニュースでも尖閣諸島など海上への領有権強化が1位となった。
 2位は薄煕来・元重慶市共産党委員会書記の失脚など腐敗撲滅が入った。
 中国初の空母「遼寧」の就役もランクインした。
 外交消息筋は「中国が2010年に国内総生産(GDP)で日本を上回って以降、北東アジアで覇権的地位を固めようとしている。
 中華民族の復興を掲げる中国の新指導部は尖閣諸島問題で譲歩しないはずだ」と指摘した。